井戸のメリットとデメリットを整理。

主な点を整理してみました!

【メリットその1】水道の20分の1の料金で使える

井戸水はポンプをくみ上げる電気代が必要なだけなので、水道のように高い料金を支払う必要がありません。
水道の場合と比較すると、約20分の1の電気代で済む計算に。つまり、水道水の代わりに井戸水を使えば使うほど、水道料金の節約につながります。シャワーや水遊びを沢山する夏場なら水道料金は約半額、それ以外の時期であれば約30%の節約となるそうです。

補足)下水道完備地域の場合は、ほとんどの地域で蛇口から出た水が全て下水道に流れ込む想定のもと、上水道の料金と共に下水道の料金も徴収される場合がほとんどです。例えば、庭の散水や洗車、水遊びなどに使った水で下水道に流れない場合でも、このシミュレーションのように下水道の料金が発生しています。

 

【メリットその2】水温が年中一定

地下数メートル~数十メートル程度の地下水温は、年中ほぼ一定の水温と言われています。

一般の水道水は地表近くを通って来るので、夏は暖かく、冬は冷たいのが普通ですが、井戸水は水温が一定なので、夏は冷たく、冬は暖かく感じます。この夏は冷たく、冬は暖かい地中熱を家庭用のエアコンやエコキュートなどのヒートポンプシステムに活用する事で、電気代を大幅に削減する事が出来ます。

 

【メリットその3】水のカルキの臭いが無く、おいしい

水道水は消毒のために、塩素(カルキ)が含まれていて、独特の塩素の臭いがあります。
日本の地下水(井戸水)は、一般的に良質な軟水が多く、井戸によってはそのままで飲んでも問題の無いものも多いといわれています。
つまり、井戸水はおいしいということ。

また、カルキが無いということは、井戸水は肌にも優しく、目を洗っても充血することがありません。
特に、塩素はアトピーと深い関係がありますから、健康のためにも井戸水を活用出来るといいですね。
井戸水風呂に変えてから、夏にあせもが出なくなった方もおられます。

半面、そのままの状態では塩素消毒されていないので、汲み置き水の取り扱いには配慮が必要になります。まあ、何でも腐らない・カビないのが良いかというと、そのぶん体調に影響を及ぼしているという事ですね。

 

【井戸水のメリットその4】災害時の防災井戸として活用できる

井戸水のメリットとして忘れてはいけないのが、災害時の防災井戸として活用できるということです。
現在、非常用の備蓄として蓄えられている水は清潔な飲用水が多く、災害時にそのきれいな限られた水をトイレの掃除などといった衛生管理に回すことは出来ません。
実際に、阪神淡路大震災や熊本地震でもトイレや手洗い用の衛星用水が不足し、それが原因で発病や亡くなった方がいらっしゃったそうです。

 

ここからはデメリットを。

【デメリットその1】井戸水が汚れている場合がある

全ての井戸からくみ上げられる井戸水がきれいではありません。井戸水の水質は、時と場合によって変化します。例えば、家の近くに工場や畑がある場合、そこから井戸水に環境汚染物質が流れ込んでいる可能性があります。

このほかにも、昔ながらの家が多い地域などでは下水が地下水に混入していたり、最近の調査では井戸水の中にピロリ菌がいる可能性があることも分かってきています。特に井戸水を飲用として活用する場合は、事前に水質検査をしたり、または高機能な浄水器を設置するなど、何か対策をしたほうが安心です。

【デメリットその2】電動ポンプは停電の場合水が出なくなる

水道の場合は、家が停電になっていても給水設備が停電になっていなければ、蛇口から水道水が出ますが、一般的には井戸ポンプは手動ではなく、電動のものを設置する事が多く、停電になった場合井戸ポンプが動作しないため、水が使えなくなります。

ただし、家に発電機や太陽光発電がある場合は、そこから井戸ポンプに電気を送れば、停電の時でも井戸水をくみ上げることが出来ます。井戸水のみで生活用水をまかなうのであれば、停電時の対策をする必要がありますね。

 

【デメリットその3】井戸の水量が足りない場合がある

井戸水の水量は、井戸の形式(深さや井戸の面積など)や井戸の場所によって変ります。井戸から少ししか水が出ない時、全自動洗濯機やタンクレス式のトイレなどがうまく作動しないこともあります。

豊富だった水量が減ってきた場合は、メンテナンスによって復活をはかりましょう。

 

【デメリットその4】井戸ポンプの保守点検は必要

井戸水を電動ポンプでくみ上げている場合、井戸ポンプの中に溜まる砂を定期的に取り除く必要があります。
砂濾器(すなこしき)と呼ばれる部品を井戸ポンプ手前の配管に設置しておけば、砂は比較的少なくなります。

 

【デメリットその5】洗濯物の着色に注意

鉄やマンガンを多く含んだ井戸水を洗濯に使った場合、洗濯物が黄ばんだり黒ずんだりする事があります。
良い水を追い求めて深井戸を掘った場合、金属が井戸水に溶け込んでいることが多いのでこのような現象がよく起こります。特に鉄を多く含んだ井戸水のことは「かなき」や「そぶ」と呼ばれ、井戸水の相談ではトップになっています。

除鉄装置を設置するなどの方法がありますが、それなら水道水を使ったほうが安くつく場合も。
用途によっては井戸水の中に金属類が溶け込みにくい浅井戸を掘る方がいい場合もありますね。
井戸水を使う場合、洗濯機のメーカー保障(約一年間)の対象外になります。

 

【デメリットその6】洗濯&風呂同時使用で水量が不足する場合も

井戸ポンプの場合、井戸水でお風呂をためたりしている時に、全自動洗濯機で洗濯をしようとすると給水エラーが出たりします。「給水エラー」は、一定時間以内に給水が行われない場合に発生するエラーです。水量によっては、洗濯とお風呂ためは時間をずらしてするようなケースも出てくるでしょう。

 

【デメリットその7】蛇口から細かな砂がでる場合が

水道とは違って、井戸水の場合は蛇口から細かな砂が出てきます。状況に応じて、給水先にフィルターをつけて対応しましょう。

ざっくりこういった感じですが、こちら↓の方が大変詳しくまとめられています。

【失敗する前に・・・】井戸水のメリットとデメリットまとめ

何でもよい事、そうで無い事はつきものですが、良くない事には対策をすることで、水道だけではない様々なメリットがあるのが家庭用井戸だという事が、お分かりいただけたでしょうか?

井戸ってどのくらい掘るの?(用途別・お値段)

抜き打ち井戸からボーリング井戸まで以下のように用途で分類され、深さはそれぞれです。

間違いました(笑)

雑用水として使用する家庭用・災害用などに=抜き打ち井戸

パイプを打ち込むことで作ります。家庭用、災害用に向いており、飲料用には適しません。8メートルから10メートルほど掘り(浅井戸)、雨水や川水の伏流水を汲み上げます。手押しポンプを利用して水を汲み上げる井戸は、ほとんどがこのタイプですが、電動ポンプも合わせて設置しているケースもあります。

畑などの散水用に=堀井戸
0.7メートルから2メートルほどの穴を掘り、コンクリートや石などで壁の補強工事をしつつ、地下の水脈に達するまで掘ります。

飲料水使用する場合・水が多く必要な事業所に=深井戸(ボーリング井戸)

深さ10メートル以上の井戸が深井戸で、深く掘るためにボーリングを利用します。おもに、工場、学校、ショッピングモール、スーパー銭湯、農業関係などに使用しますが、飲料水として利用できるので、一般家庭で設置するケースもあります。ただし、必ず飲料用に適しているか、水質検査が必要です。

水は何メートル掘れば出るの?

井戸を考えていらっしゃるお客様には「何メートル掘れば水が出るのか?」という素朴な疑問があるようですが、これはお客様の土地の条件などによって、正確に○メートルとはいえないことが多く、実際には掘ってみなければわからないことといえるでしょう。ただ、おおよそ20メートルから40メートルほど掘れば出ることが多いです。

設置予定の近くで行われた地域の調査データを確認することで、おおよそ何メートル掘ればよいのかを推定することが可能となり、実際に掘った後の水位によってポンプ設置位置を決めることになります。

お値段は?
メーター7千円や1万円などとよく言われますが、地域によって地質が異なる関係で差が出ます。そのエリアでの経験のある業者に直接お尋ね戴くのが正確です。当社も関東一円幅広く手掛けておりますので、埼玉以外の都内・千葉・神奈川のケースもぜひご相談ください。

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温泉と井戸の違い

調べたところ、複雑な決まりがあるかと思いきや、意外にシンプルな内容になりました。

温泉法という法律がありまして、

「温泉」とは、

「地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、下記の温度又は物質を有するものをいう。」 となってます

1.温度(温泉源から採取されるときの温度とする)25℃以上であれば温泉。

2.物質(下に掲げるもののうち、いずれか一つでも含まれていれば温度25℃以下でも温泉)

遊離炭酸(CO2) 50ミリグラム以上
リチウムイオン(Li+)1ミリグラム以上
ストロンチウムイオン(Sr2+)10ミリグラム以上
バリウムイオン(Ba2+)5ミリグラム以上
など

ですから温度が25℃以下で、含まれる物質が規定値以下であれば地下水となります。

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井戸にまつわる伝説(お菊の井戸)

井戸にまつわる昔話・都市伝説は何かたたり・ホラー調のものが圧倒的に多いです。

古来井戸は水を授かる神聖な場所であり、そこに失礼なふるまいを行うと、しっぺ返しを送らうという「井戸を敬う気持ち」の表れであること。

井戸をのぞき込むと底なしに深く暗く、どこか怖い印象がある事、などが理由でしょうか。

ちなみに現代でも土地造成などで古い井戸を埋めることになった場合、きちんとお祓いをして、水脈の空気抜きを作ったうえで埋め戻すのが常識です。

以下は有名な播州皿屋敷・お菊の井戸のお話です(笑)

戦国時代、姫路(ひめじ)を小寺(こでら)氏が治めていたころのことです。小寺氏の重臣で青山(あおやま)に館(やかた)をかまえる青山鉄山(あおやまてつざん)という人がいました。

鉄山は常々、小寺氏に代わって自分が姫路城主になりたいと思っていました。小寺氏もこうした鉄山の野望に気づいていて、様子を探るためにお菊という女性を、鉄山の館に召使いとして住みこませていました。

永正元(1504)年、小寺氏の当主が亡くなり、まだ若い則職(のりもと)があとを継ぎました。これをチャンスと見た鉄山は、翌年の春、姫路の北にある随願寺(ずいがんじ)で開かれる花見のときに、酒に毒をしこんで、小寺一族を暗殺してしまおうとたくらみました。しかし、鉄山の子息小五郎(こごろう)が父を止めようとします。

「父上、そのような恐ろしいくわだてはおやめください。」

「おのれ小せがれ。じゃまをするな。」

怒った鉄山は小五郎を牢屋(ろうや)に閉じこめました。これを知ったお菊は小五郎をかばい、小五郎から鉄山の悪いたくらみを知らされると、急いで主君の小寺則職に伝えました。そのおかげで、鉄山たちのくわだては、すんでのところで防がれました。

しかし、それからすぐに播磨(はりま)では大名(だいみょう)同士の大きな争いがおこりました。その中で勝った方についた鉄山はついに姫路城を占領し、敗れた小寺則職は瀬戸内海に浮かぶ家島(いえしま)へと落ちのびていきました。

季節は梅雨のころ、姫路城を手に入れて大喜びの鉄山は、近くの土豪(どごう)たちを集めて宴会(えんかい)を開きました。そして、そばを振る舞うために、「こもがえの具足皿(ぐそくざら)」と呼ぶ小寺家の家宝であった十枚ぞろいの皿を出すことにしました。

鉄山の家来である町坪弾四郎(ちょうのつぼだんしろう)は、常々お菊に好意を持っていたのですが、お菊は相手にしませんでした。これをうらみに思った弾四郎は、お菊が用意することになっていた十枚ぞろいの皿のうち一枚をかくし、お菊がなくしたと疑われるようにたくらみました。

皿が一枚足りないことを知った鉄山は、お菊をきびしく責めようとします。そこを弾四郎がなだめすかし、お菊は弾四郎の屋敷(やしき)に預けられることになりました。ねらいどおりに事がはこんで喜ぶ弾四郎は、この時とばかりお菊に思いを伝えますが、やはりお菊は相手にしません。おこった弾四郎は、お菊を屋敷の庭の松につるしあげるなど散々に暴力をふるった末に、井戸へ投げこんで殺してしまいました。

するとその夜から、井戸のあたりで「一枚、二枚、三枚、四枚、五枚、六枚、七枚、八枚、九枚…。」と皿を数えるお菊の悲しげな声が聞こえ、屋敷中にガラガラと皿の音が鳴りひびくようになりました。人々はこれをおそれ、この屋敷を「皿屋敷」と呼ぶようになりました。

やがて、小寺則職は味方の大名の助けをえて姫路城を取り返しました。青山鉄山は討ち死にし、小五郎も父の行いをはじて自殺しましたが、町坪弾四郎はかくしていた皿を持って降伏を願い出ました。しかし、則職は許さず、室津(むろつ)にいたお菊の妹二人の仇討ち(あだうち)の願いを聞き入れ、弾四郎を討ちとらせました。

小寺則職は、姫路の十二所神社(じゅうにしょじんじゃ)境内に社(やしろ)を建てて、お菊をまつりました。お菊が弾四郎につるしあげられた松は、毎年梅雨のころになると枯れ、梅雨が過ぎるともとの緑の葉にもどるので、「梅雨の松」と呼ばれたといいます。さらにお菊の亡霊(ぼうれい)は虫となって、命日(めいにち)が来るたびにあらわれるとされています。

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井戸の定期診断(揚水量の減少)

井戸は、完成した時点より井戸の使用の状況に関わらず年月と共に能力は低下し、様々なトラブルが発生するようになります。

その為、井戸及びポンプのトラブルを早めに検診し、対応したメンテナンスが必要となります。 そのトラブルと対処方法を簡単にまとめました。

原因1: 井戸内の自然水位(静水位)が低下しポンプの揚水時に少しから汲み運転している!!

揚水管をつぎ足し、ポンプを深く改修

原因2: 揚水管に小さい穴あき

ポンプの引き上げ・揚水管交換

原因3: スケール(鉄分等の酸化物)が揚水管内部、ポンプ内部、ポンプストレーナー部に付着して、通水を妨げている

ポンプ・揚水管の引き揚げ・分解洗浄

原因4: ポンプ部の羽根車等の摩耗

ポンプ引き揚げ・ポンプ修理

原因5: 井戸のストレーナーがスケール(鉄分等の酸化物)により目づまりしている

導水・薬品洗浄などの井戸清掃

原因6: 井戸内の井戸底に砂等が堆積し、井戸のストレーナー部が埋砂している

浚渫などの井戸清掃

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日本の水

私たちの生活に欠かせない水は、毎日あたり前のように使用しています。しかし海外に出かけてみると、水の環境は各国違いがあるということが分かります。

国によっては、飲み水を飲むとおなかを下してしまうこともあります。私などは、東京の水にすっかり慣れた後は、実家に帰った時におなかが緩くなっていました。同じ日本の中でも、そんなことがあるのです。

その大きな原因として、水の種類が違うということがあげられます。

水には、軟水と硬水があります。その違いは水分の中にあるカルシウムやマグネシウムといった、ミネラル成分の量の違いです。ミネラル成分が多ければ多いほど、硬度が高く硬水となります。私の実家は湧水を取水していて、成分上かなりの硬水でした。

例えば、ヨーロッパやアメリカの水のほとんが硬水になるので、やはりたくさん飲みすぎると下痢になってしまいます。日本ではほとんどが軟水のため、そういった心配はありません。なぜそのような違いが生まれてくるのでしょうか?

それは地形・地層・天候に大きな影響があります。日本の場合、世界的に比べても降水量が平均値の二倍あるといわれています。一見、水に恵まれているように感じますが、一人あたりの降水量としては、世界平均の25パーセントです。なので一人当たりが使用できる水の量は少ないということになります。

また、日本の地形の特徴として、南北に長く日本列島はできています。そして、多くの山からなる山脈も多くあります。川も上流から下流までの急な流れのところも多く、せっかく多くの降水量があっても、一気に海まで雨が流れてしまいます。時間が短時間であると、地層に水分がいきわたる時間が短いといえます。よって地下水がたまりにくいという地形になります。

また日本の地層の特徴として、石灰岩などが少ない地形だといえます。石灰岩の中には、マグネシウムなどの多くのミネラル成分が含まれています。そういった地層をゆっくりと時間をかけて浸透していった水は、多くのミネラル成分を含んだ硬水になります。

それが日本では、地層にもミネラル成分が少なく、長時間地下にとどまっていることが少ないですので日本の水は、ミネラル成分が少ない軟水がほとんどだといえます。

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水を汚してはいけない!

どうして水を汚してはいけないのか、埼玉県のホームページに子どもにも分かるように書かれた素晴らしい記事がありましたのでご紹介します。子どもにも分かる事を普段忘れているのが我々大人ですね。

https://www.pref.saitama.lg.jp/b0505/petitecostudy07.html

(以下引用)

どうして川を汚してはいけないのか、川の水と水道の水の関係はどうなっているのかを説明します。

水は限りある資源です、とはいうものの・・・
確かに、地球にある水の量は決まっているので、「限りある資源です」というのは正解です。

でも、使いきってなくなってしまうことはありません。それは、水がいろいろな場所をグルグル回って、何度も使えるからです。これを「水の循環(じゅんかん)」と言います。

地球全体の水の循環の基本は「海」→「蒸発」→「雲」→「雨」→「川→「海」と5つの世界をグルグル回ることです。


この水の循環の中に人間が割りこんできて、水を利用するようになりました。

ところが、よく考えてみると、

飲み水(水道水)は川の水を使って作っている。
トイレや台所の排水は川にすてている。
そうです。実はみんなが飲んでいる水は、その昔だれかがしたオシッコの一部分です。逆にみんながしたオシッコの一部分はいつかだれかが口にすることになります。

自分で汚した水を自分で使わなくてはいけないから汚してはいけないのですつまり、人間が自然を汚したりこわしたツケは、すべて人間にもどってくるということです。「天にツバをはく」ということわざがありますが、まさにそのとおりです。しかも、人間以外の自然界のなかまにもめいわくをかけるのです。人間は自然の一部分でしかないということを再確認する必要がありますね。

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井戸のメンテナンスのための診断基準は?

井戸の状況診断は、井戸の健康管理の第一歩です。ご参考までに井戸の一般的な診断の仕方をご紹介いたします。診断内容はあくまでもご参考であり、ご使用の井戸とモ詳細は是非ご相談下さい。

井戸の能力診断 -比湧出量の算出方法-
竣工時と現在の水量を比較する方法です。

水位降下量を次式により算出します。
水位降下量(m) = 揚水水位(m)-自然水位(m)

比湧出量を次式により算出します。
比湧出量(m3/D・m) = 揚水量(m3/D)÷水位降下量(m)

竣工時の比湧出量値と比較し減少率を算出します。
減少率(%) = 現在の比湧出量÷竣工時の比湧出量×100

減少率がスクリーンの目詰まり、井戸の湧水量の状況を示します。現在の比湧出量が著しく少なくなってきた時には注意が必要となります。また、目視にて水に砂や濁りの混入が確認された時には、井戸に異常が発生している可能性がありますので、ただちに処置が必要です。

ポンプの能力診断 -全揚程の測定-
今度はポンプ性能の竣工時比較です。全閉圧とその時の水位を測定し、次式により全揚程を算出します。

現在の全揚程(m) = 全閉圧(MPa)+水位(m)
※全閉圧・・・弁を閉じてポンプを動作させた時の圧力。
※全揚程・・・水を送るのに必要な水圧の全ての合計。

竣工時と比較し減少率を算出して現在の能力を把握します。
減少率(%) = 現在の全揚程(m) ÷ 新品時の全揚程(m)

現在の全揚程が著しく下がっていると、ポンプの修理・交換が必要となります。

モータの診断 -絶縁抵抗値の測定-
モータの内部絶縁抵抗値の測定をします。モータは経時変化により内部の絶縁抵抗値が徐々に低下します。測定値が著しく下がっている場合には注意が必要です。なお、キャンドモータ(7.5kW以下)は、内部の絶縁抵抗値が急激に低下しモータが動かなくなる事がありますので、測定値の変化に注意してください。

また、制御盤の電流計の動きにも留意してください。ポンプ・モータ部の異常により、電流計の動きに変化が見られる場合もあります。

以上のような検査はもちろん当社にて承ります。(竣工時のデータは準備頂きます)現在の井戸・モータポンプの状況を的確に把握する為には、定期的な測定データの比較をおすすめします。

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地下水はだれのもの?

地下水は誰のものかが、ちょっと考え直される時代になってきました。元々地下水はその土地の所有者のもので自由にくみ上げても良いことになっており、昔はほとんどの家庭が井戸を掘って飲料水他の目的に使用していました。

 

ただし大量の地下水のくみ上げは周辺の地盤沈下等を誘発するため、工場用水法とビル用水法では特別に規制があります。 一方山林については特に地盤沈下等の問題がないので地下水のくみ上げは自由に行われ、実際に富士山麓やその他の名水と言われている場所では無制限の汲み上げがなされてきています。

 

しかし今この山林の下に眠る地下水が中国や香港や台湾の企業から投資対象となっており、特に北海道の森林が集中的に開発されています。森林の売買につては水資源機能を持つ場所は1ha以上の売買は事後届出制ですが、それ以外は自由なので実態はほとんど分かりません。

 

北海道庁が最近調べてようやく判明したのが、羊蹄山周辺の倶知安町やニセコで中国や香港企業が57haに上る森林を買収したと言うことや、林野庁の調査で日本全体では06年から10年にかけて620ha(ほとんどが北海道)の森林が外資に売却されたようだと言うかなりアバウトな情報だけです。

日本の森林が外資の投資対象になるのにはいくつかの理由があり、

① 森林価格と木材価格が毎年のように低下しており、日本の森林は相対的に安価であること。

②  森林の地下水は現状では規制がないので自由に汲み上げられる

③  日本の水は名水が多いのでミネラル・ウォーターとして販売できること。

④  世界的に見ると水資源の枯渇は明白なので先行投資としての意味合いがある。

⑤  世界的に資金がだぶついており、少しでも投資機会があれば資金が投下される。

⑥ 北海道の羊蹄山の周辺は国際的な観光リゾート地としての開発も可能。
などで、このまま放っておくと日本の名水はほとんどが外国資本のものになってしまいそうです。

中国の平均雨量は日本の6分の1程度であり、また近年は地球温暖化の影響もあり本来は雨量の多い長江流域でさえ旱魃に見舞われています。中国はメコン川の水をダムでせき止めたり、長江から黄河に水を流そうとしているがうまくいっておらず、それに何より既存の水道水も質に問題があり、今後ますますミネラル・ウォーターに対する需要が拡大するみこみです。
さすがに民主・自民・公明の議員連盟が議員立法で地下水の利用について都道府県知事の許可制にしようと動きはじめていますが、地下水は誰のものか、日本人のものか、中国企業のものか、いまそれが問われ始めています。

014

飲み水の基準

井戸でくみ上げた水は、そのままで飲み水として適しているとは限りません。毒物や細菌、味、色、においなど、様々に基準があります。これらに関して検査を受けるのです。

飲み水の基準を、再度載せます(埼玉県庁より引用)

↓こちらも参考にしてくださいね。

(関連記事)なぜ飲めない井戸水があるの?
http://matsumura-well.co.jp/archives/336

主な水質の基準

飲料水の水質基準は51項目が水道法で定められています。保健所では以下の13項目の検査を受け付けています。(水質基準項目でない2項目を含みます。)

No 項目名 基準値 解説
1 一般細菌 100個/mL以下 一般細菌が多い水は、汚水等に汚染された可能性があります。
2 大腸菌 検出されないこと 大腸菌のすべてに病原性があるわけではありませんが、検出された場合には、糞便による汚染を受けたことが考えられます。
3 亜硝酸態窒素 0.04mg/L以下 生活排水、下水、肥料などに由来する有機性窒素化合物が、水や土壌中で分解される過程でつくられます。(平成26年4月1日から基準に追加されました。)
4 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg/L以下 多量に含む水を飲むと、乳児では※メトヘモグロビン血症を起こした事例が報告されています。
5 塩化物イオン 200mg/L以下 下水、家庭排水、工場排水及びし尿などからの混入によって検出され、高濃度に含まれると味覚を損なう原因となります。
6 有機物〔全有機炭素(TOC)の量〕 3mg/L以下 土壌に起因するほか、し尿、下水、工場排水などの混入によっても増加します。水道水中に多いと渋みをつけます。
7 pH値 5.8~8.6 特にpH値が低い場合は、管等がさびやすくなります。
8 異常でないこと 下水や油、薬品の味がしたら要注意です。
9 臭気 異常でないこと 下水や油、薬品の臭いがしたら要注意です。
10 色度 5度以下 金属等によって水に色がつく場合があります。

 

  • 赤い水-配管のさびや鉄分が多い

 

  • 黒い水-地下水にマンガンが多い

 

  • 白い水-小さい空気の泡、配管からの亜鉛の溶出

 

  • 青い水-配管からの銅の溶出
11 濁度 2度以下 濁りの原因は、主に土砂によるものですが、種々の排水の混入などによる場合もあります。
12 残留塩素 0.1mg/L以上 消毒の効果を確認するものです。水質基準項目ではありません。
13 アンモニア態窒素 検出された場合は、細菌汚染の疑いがあります。水質基準項目ではありません。

 

※メトヘモグロビン血症とは、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンが酸化されメトヘモグロビンになり、体の中への酸素の供給が少なくなるためにチアノーゼを起こす疾患。

  • 水質基準は上の表のNo.1~11の項目以外に重金属や揮発性有機化合物など全部で51項目あります。 飲用に適するためには51項目全てが水質基準に適合していなくてはなりません。(13)