井戸水と水道水の温度差 

水温変化が少ないと言われる井戸水。ある方が実際に水温を計った結果です。
くわしくはこちら https://idohori.nagoya/suion/

井戸水[℃] 水道水[℃]
8月 21 29
9月 21 27
10月 21 26
11月 21 20
12月 20 16
1月 19 12
2月 19 11
3月 19 13
4月 19 14
5月 19 18
6月 19 22
7月 19 24

井戸水が見事に一定の温度であることが分かります。 夏は冷たく冬温かいと使用感は快適です。

ただ、夏場に沸かすと、コストは井戸水の方がかかる事になりますね。

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井戸水に浄水器で飲用にも!

自家の井戸水は、飲用にはそのままですと水質検査や様々な確認が必要ですが、濾していくとどうなのでしょう? 最近注目を集めているのがこの逆浸透膜フィルターです。

井戸水ろ過には浄水器・中空糸膜フィルターなどがもちいられますが、逆浸透膜フィルターは中空糸膜フィルターよりも更にフィルターの目が細かくなっていて、0.0001μmの不純物まで取り除くことが出来ます。

このレベルになると、浄水器の蛇口から不純物がほとんど混じっていない純水が得られますから、井戸水が水質検査に不合格になったとしても、この浄水器を通すことによって、きれいな飲み水を得ることが出来ます。

ただし、得られる水量は3~4L/時程度なので、一度に沢山の水を使うお風呂などへの使用は実質的に不可能です。

ランニングコストは1L当たり10円程度ですから、ミネラルウォーターを購入するよりは安く飲み水を得ることが出来ます。

ただし、フィルターの目が細かい分処理に時間がかかるほか、目詰まりをしやすいため、通す前に砂などの一時ろ過の仕組みを足す事、定期的なメンテナンスを行うことが必要ですね。

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井戸の不思議

 井戸には神様が宿っていると言われています。

なので、井戸をただ雑に埋めたり、粗末に扱うのは御法度です。
不動産・建築設計・土木の世界では、井戸を埋める場合は祈祷をし、元井戸の穴には通気口を残すのが常識です。
井戸は子授かりにも繋がっていると言われており、
よく子を授かる井戸というのがあるそうです。
水道で育った世代にはなんとも不思議な話ですね。

以前ご紹介した明治神宮のパワースポット・清正の井戸も、子を授かる井戸だそうです。

もともと大地から水を授かる場所で、汚染や枯渇から守られ、大事にされて来た歴史との関連もあるのでしょうが、迷信では片づけられない「何か」を感じますね。
(B)

井戸の手入れについて

井戸の手入れは大きく分けて以下の5つです。
これらを適切な時期に行うことで井戸の良い状態が維持できます。

1.ブラッシング洗浄(煙突掃除のように円形のブラシで井戸のパイプ内部を研磨・清掃してゆく)
2.薬品洗浄(井戸パイプの内面保護等)
3.井戸底にたまった砂、ヘドロの除去を行う浚渫(しゅんせつ)工事
4.地下水をくみ上げる水中ポンプの修理・交換
5.揚水試験による井戸能力変化の確認

ブラッシング洗浄の様子↑

これらの作業の理想的な周期は3年から5年の間に1度行う事が、長く安定して井戸をご使用いただく目安です。
このメンテナンスにより、比較的早く井戸の異常を発見することが可能となります。

たとえば、目詰まりが酷くなる前に発見できれば、比較的低コストで改善できますし、ポンプを長持ちさせることにつながります。
井戸がつぶれてからでは遅い(修理費用が大きくなる)ですし、商用利用な場合多額な損害に繋がりかねませんので、
ぜひとも早めの点検をおすすめします。

当社はポンプの修理・流通にも長けているため、総合的な判断から低コストでのメンテナンスをご提案できます。一度ご相談ください。

(A)

井戸の資質検査

飲用井戸水に水質検査の義務があるの?
井戸水に限らず、飲用水に対する法律が水道法で定められています。その水道法の第4条第1項に、「水道により供給される水は、次の各号に掲げる要件を備えるものでなければならない(≒水質基準に適合するものでなければならない。)」と記載されています。

  

ポイントはこの「水道により供給される水」が家庭の井戸からくみ出した井戸水に対しても適用されるかどうかですが、水道法第3条の「水道」の定義には規模などの情報はないため、個人の飲用井戸であっても該当するようです。

 

ただし、水質検査の義務については、第20条に「水道事業者は、厚生労働省令の定めるところにより、定期及び臨時の水質検査を行わなければならない。」と規定されていますが、ここで『水道事業者』とは「第六条第一項の規定による認可を受けて水道事業を経営する者(第3条第5項)」であり、『水道事業』とは「一般の需要に応じて、水道により水を供給する事業をいう。ただし、給水人口が百人以下である水道によるものを除く。(第3条第2項)」と定義されていることから、給水人口が100人に満たない家庭の井戸は水道事業ではないため、定期及び臨時の水質検査を行う義務はありません。

 

少し余談になりますが、水道法で規定する水道事業から外れる井戸等の衛生確保のために、厚生労働省が「飲用井戸等衛生対策要領」という要領も定めています。

 

この要領の中では一般飲用井戸は、「個人住宅、寄宿舎、社宅、共同住宅等に居住するものに対して飲用水を供給する井戸等の給水施設」と定められていて、「設置者等は、飲用井戸等につき定期及び臨時の検査を受けること。」と書かれています。

 

しかし、同要領の中には「定期の水質検査は、一般飲用井戸(設置者が専ら自己の居住の用に供する住宅のみに飲用水を供給するために設置するものを除く。)(〜中略〜)これ以外のもの(≒家庭用の井戸)にあつても1年以内ごとに1回行うことが望ましい。」という記述もあり、自身の住宅用に使っているだけの場合は水質検査の義務はないが、年に一度の水質検査が推奨されているだけにとどまります。

 

少し難しい内容になっていますが、要するに個人でDIYで井戸を掘る場合は、届け出をする必要はありませんし、水質検査の義務もないということになります。全て自己責任でやってくださいということです。

 

 

飲用井戸新設の検査項目(水質基準51項目、約5万円程度)
飲用井戸を新設した場合に良く行われる51種類の水質基準の検査項目です。家庭用で自己飲用の場合に検査義務はありませんが、飲用する場合にはこの51項目の水質検査を実施することをおすすめします。

 

費用は約5万円程度で、納期は2週間程度が一般的です。
1
一般細菌
27
総トリハロメタン
2
大腸菌
28
トリクロロ酢酸
3
カドミウム及びその化合物
29
ブロモジクロロメタン
4
水銀及びその化合物
30
ブロモホルム
5
セレン及びその化合物
31
ホルムアルデヒド
6
鉛及びその化合物
32
亜鉛及びその化合物
7
ヒ素及びその化合物
33
アルミニウム及びその化合物
8
六価クロム化合物
34
鉄及びその化合物
9
亜硝酸態窒素
35
銅及びその化合物
10
シアン化物イオン及び塩化シアン
36
ナトリウム及びその化合物
11
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
37
マンガン及びその化合物
12
フッ素及びその化合物
38
塩化物イオン
13
ホウ素及びその化合物
39
カルシウム、マグネシウム等(硬度)
14
四塩化炭素
40
蒸発残留物
15
1,4-ジオキサン
41
陰イオン界面活性剤
16

シス-1,2-ジクロロエチレン

及びトランス-1,2-ジクロロエチレン

42
ジェオスミン
17
ジクロロメタン
43
2-メチルイソボルネオール
18
テトラクロロエチレン
44
非イオン界面活性剤
19
トリクロロエチレン
45
フェノール類
20
ベンゼン
46
有機物(全有機炭素(TOC)の量)
21
塩素酸
47
pH値
22
クロロ酢酸
48
23
クロロホルム
49
臭気
24
ジクロロ酢酸
50
色度
25
ジブロモクロロメタン
51
濁度
26
臭素酸

 

飲用井戸の定期検査項目(11~24項目程度、約8000~25000円)

 

先程の51項目の水質検査のほかに、定期検査でよくつかわれている11~24項目の水質検査の項目があります。飲用以外での使用(お風呂、洗濯など)の場合には、この11~13項目の水質検査(赤色)をやっておけば十分でしょう。

 

費用も8000円程度と手頃ですし、一週間程度で検査結果が手に入ります。

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井戸にかかわる法律

「水は大切」を標榜するマツムラ工業。その通りに大切な水を守るために、たくさんの法令が水に関わって制定されています。

まず、地域によって適用される法律が異なる、という事を念頭においてください。

たとえば埼玉県東部ですと、下図の通りです。

また、揚水施設の用途及び規模により、適用される法令とその規制も変わります。

表-1「工業用水法」及び「建築物用地下水の採取の規制に関する法律」の概要

法令名 規制される用途 規制内容 許可基準
工業用水法 工業用水(製造業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業に用いるもの) 左の用途に、井戸からくみ上げた地下水を使用する場合は、知事の許可を必要とします。ただし、揚水機の吐出口の断面積の合計(1事業所・工場内の揚水機の合計、以下同じ。)が6平方センチメートル以下の場合は除かれ、条例による規制の対象となります。表-2参照。 (1)ストレーナーの位置は、650m以深であること。(PDF:12KB)(ただし、川口市、蕨市、戸田市の東北本線西側は550m以深)(2)揚水機の吐出口の断面積の合計は21平方センチメートル以下であること。
建築物用地下水の採取の規制に関する法律

 

(ビル用水法)

建築物用水

 

(冷房用設備、水洗便所、自動車車庫に設けられた洗車設備、浴室面積合計150平方メートルを超える公衆浴場に用いるもの)

左の用途に、井戸からくみ上げた地下水を使用する場合は、知事の許可を必要とします。ただし、揚水機の吐出口の断面積の合計(1事業所・工場内の揚水機の合計、以下同じ。)が6平方センチメートル以下の場合は除かれ、条例による規制の対象となります。表-2参照。 (1)ストレーナーの位置は、650m以深であること。(PDF:12KB)(2)揚水機の吐出口の断面積の合計は21平方センチメートル以下であること。

 

表-2「埼玉県生活環境保全条例」の概要

条例名 規制される

 

用途

対象地域 規制内容 許可・届出基準(*2
埼玉県生活環境保全条例(条例第85条~第103条) 全用途(*1) 第1種指定地域(さいたま市は除く)( *3) 揚水機の吐出口の断面積の合計が6平方センチメートルを超える(PDF:17KB)場合は、知事の許可を必要とします。 (1)ストレーナーの位置は、650m以深であること。(2)揚水機の吐出口の断面積の合計は、21平方センチメートル以下であること。
揚水機の吐出口の断面積の合計が6平方センチメートル以下(PDF:14KB)の場合は、知事に届出をしなければなりません。 (1)モーターの定格出力は、2.2Kw以下であること。(2)地下水の採取量は、1日当たり最大50立方メートル以下とすること。
第2種指定地域 揚水機の吐出口の断面積の合計が6平方センチメートルを超える(PDF:12KB)場合は、知事に届出をしなければなりません。 揚水機の吐出口の断面積の合計は、21平方センチメートル以下であること。

 

*1ただし、次の揚水施設の利用者は、除かれます。

(1)揚水機の吐出口の断面積の合計が6平方センチメートル以下の家庭用の揚水施設

(2)農業用(かんがい用に限る。)でストレーナーの位置が30mより浅い揚水施設

(3)法令で規制されているもの(工業用水法、建築物用地下水の採取の規制に関する法律、温泉法等)

*2非常災害用等公益上の目的、農業用及び水産養殖業用には、特例があります。

*3さいたま市内は、「さいたま市生活環境の保全に関する条例」が適用されます。

 

法律に関する話はどうしても固く、細かくなりがちですが、詳細はさておき、井戸の用途や規制がこんなにあるんだというのが驚きですよね?

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急に水が出なくなる原因と対処

急に井戸水が出なくなってしまった・・・井戸ポンプの故障か、それともそのほかに原因があるのか?井戸掘りを自分でした人ならともかく、井戸の設置を業者に頼んでやってもらった人の場合、その原因の見当すらつかずに困ってしまいますよね・・・。

井戸水が出なくなる理由は、単に井戸ポンプが壊れるということだけではなく、地下水位の変動や寒波によるもの、そして井戸そのものに異常がある場合も考えられます。

【原因その1】地下水位の変動

夏は出ていたのに、冬になったら水の出が悪くなり、水は出るが間欠的に空気が出てを繰り返すようになった。そんな場合は、季節毎に変動する地下水位が原因かもしれません。

基本的に夏の方が地下水は上昇する事が多く、その状態ではうまく水を吸い上げることが出来ていたのですが、冬になり地下水位が下がると、夏と同じ量の地下水をポンプでくみ上げようとしても、そこにある地下水は少なくなっているため、地下水ではなく空気を吸い上げてしまいます。

そして、しばらく空気を吸い上げると井戸の中に地下水が染み出してきて、井戸ポンプが井戸水を汲み上げ始める。

これを繰り返している可能性があります。基本的に井戸や井戸ポンプの故障ではありません。

対処方法としては、地下水量を確保するために井戸の径を大きくしたり、井戸をあと1~2m深く掘ったり、今よりも汲み上げ能力の小さなの井戸ポンプに交換する事で改善が可能です。

ただ、手間と費用がかかりますので、そのまま使い続けるかどうかは自分自身で判断してください。

【原因その2】凍結

真冬の寒波がやってきたタイミングで急に井戸水が出なくなった場合、井戸ポンプや配管内の井戸水が凍結して水が出なくなることがあります。

一般的な塩ビパイプの井戸水配管にはグレー色の断熱材が巻かれているので、比較的温暖な地域では井戸水が凍ることはあまりありません。

ですが、数年に一度の寒波などがやってきて、外気温が氷点下になっている時間が長勝ったりすると、パイプのが凍ってしまい、蛇口をひねっても井戸水が出てこないことがあります。

こうなった場合、パイプの中の凍った井戸水が溶けて井戸水が出てくるまで、しばらく放置しておくしかありません。

寒波による井戸水の凍結を防ぐためには、蛇口を少しだけ空けてチョロチョロと水を流し続け、常に暖かい新鮮な井戸水を流してパイプ内の温度を氷点下以上に保っておくのが有効です。

【原因その3】井戸設備の異常

年中を通して安定して井戸水が出ていたのに、徐々に井戸水の出が悪くなってきた場合は、井戸設備の異常が考えられます。

例えば、井戸ポンプを設置してから2~3年経ってこの症状が出た場合、井戸の中に埋まっている給水管の先端にあるストレーナーの詰まりや、砂こし器のメッシュに砂などがつまっている可能性があります。

その他にも、近所で工事が行われた後なども、その振動で井戸の中の砂が舞い上がり、ストレーナーや砂こし器が詰まることもあるようです。

この場合の対処方法としては、ストレーナーや砂こし器の砂を取り除けば、これまでの通り井戸水が出るようになります。

【原因その4】井戸ポンプの故障や給水管の破損

井戸ポンプを設置してから10~20年経ってくると、井戸ポンプの故障が発生しやすくなってきます。

これまで10年以上ずっと井戸水が出なくなることがなかったのに、どういうわけか井戸水が急に出なくなった場合は、井戸ポンプや給水管を疑ってください。

井戸ポンプが原因の場合は、圧力スイッチやインペラがヘタっていることが多いので、そのあたりを点検し、それが原因であれば部品を交換すればOKです。

特に、寒波などがやってきて急に気温が下がったタイミングで井戸水が出なくなってしまった場合、凍結によって給水配管に亀裂が出来た可能性があります。

少し難しいことなのですが、給水管(井戸の穴からポンプまでの配管)にピンホールのような小さな穴が空いてしまうと、たったそれだけでも井戸ポンプは井戸水を吸い上げられなくなってしまいます。

この場合、配管に穴が開いているのに水漏れもない(給水管は負圧のため、配管の中に空気が入っていくだけ)ですし、井戸ポンプも動いている音がしているでしょう。

凍結防止のため給水配管には断熱材が巻かれていると思いますが、経年劣化によって断熱材がボロボロになってしまい、それが原因で配管が凍結したりします。

上記のような症状が出ている場合は、給水管の不具合を疑ってみてください。

【原因その5】井戸の詰まり

長期間井戸水を井戸から吸い上げていると、湧き出た地下水が井戸の底面の砂を巻き上げ、それが井戸の底に堆積していって、井戸の底面が上に上がってくることがあります。

井戸の水深が浅くなると吸い上げられる地下水量も減ってくるので、この場合は井戸のメンテナンスが必要です。具体的には、井戸の中に溜まった砂をエンジン付きポンプなどで水と一緒に吸い上げます。

井戸によっては2~3年に1度はこのような井戸のメンテナンスが必要な場合がありますので、井戸ポンプや井戸設備に異常がなかった場合は、井戸そのものを疑ってみてください

お困りの際はお気軽に当社へ!

井戸の歴史ー 手押し井戸ポンプ

 現在では古い手押し井戸ポンプを見かける機会が少なくなりましたが、このポンプの絶滅を進めたのは、昭和20~30年代の電動井戸ポンプと水道の普及だといわれています。

 よく見ればまだ古い手押し井戸ポンプが残っているところ

があります。このポンプは、かなり古い手押し井戸ポンプ(ガチャポンポンプ)ですが、整備が行き届いており、今でもバリバリの現役で活躍しています。

最新型もこのような感じ。

 団塊の世代の人たちが子供の頃、ポンプのハンドルをガチャガチャと音を立てながら漕(こ)いで井戸水を汲み上げたものです。古いポンプもまだまだ街のあちこちで、再び出番が来るのを待っています。
 日本ではまだ手押し井戸ポンプが製造されており、発展途上国などへどんどん輸出されています。もし地震等でライフラインが被害を受けたとしても、電気不要のこのポンプなら水を汲み上げることが可能です。非常時用に1台いかがでしょうか。

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井戸の歴史ー堀井戸

 人が入れる直径1mほどの縦穴を掘り、人力で地下水の水脈(帯水層)に到達するまで穴を掘りつづけていきます。大昔には側(がわ)として、木をくり貫いたものや木枠などが使われたようですが、近世になると、内壁に瓦や人の頭の大きさほどの石で石積み(空石積み)を行い、内壁の崩落を防ぎながら掘削していました。

地層の硬さや帯水層などによっても井戸の深さは異なりますが、一般的には掘井戸は地下水位の浅いところで、自由地下水が豊富なところに発達した井戸ということがいえます。
現存している掘井戸は、孔底(こうてい)までの深さが7~10m程の井戸が多いようですが、孔底までの深さが約20mという深いものもあります。

 

掘井戸は、たまに畑の散水や農業用水用などに造られることもあり、石積みの替わりにコンクリート管が使われますが、雨や汚水などの影響を受けやすいので、このような掘井戸(石積み)は次第に使われなくなってきました。

  釣瓶井戸
 
 井戸屋形に滑車をかけて釣瓶桶で水を汲み上げるものを釣瓶井戸といいます。釣瓶桶は通常2個で1セットとなっています。古くは滑車も釣瓶桶も木製でした。桶は当初角桶でしたが、近世では円筒形に鉄のたがをかけたものとなり、昭和の初めにはブリキ製の釣瓶桶へとへと変わっていきました。
 井戸の「井」という文字ですが、もともとは「丼」という文字でした。井の真ん中に「ヽ」がありましたが、現在ではこの「ヽ」が省略されています。これは水を汲み上げる釣瓶を表わしていたそうです。
 ※釣瓶井戸は、滑車を使うため、釣瓶桶の片方が上がると、片方が下がる仕組みになっています。

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井戸水はオーガニック!

井戸水は水やりに使うと植物が元気になるというメリットを耳にします。
水槽で魚等を育てるとき、水替えの時に水道水を汲み置きして、塩素などを飛ばしてから使うのは有名ですね。
水道水の添加物は、水の安全を守っている反面、生物の身体によくないものも含んでいます。
細菌も人間も、同じ生物ですもんね。
この、添加物を含まないという井戸水のメリットは大きいです。
料金が安く済むだけではないわけです。
では、添加物が入っていないと困る場合は?
簡単です。
塩素の粉末は売られているので、それを適量混ぜればいいです。
庭のプールで沢山の子どもが出入りする場合など、水道水でも、翌日目やにが出たりする場合があるので、そういった用途に使っています。
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