聖杯も眠る? 癒しの庭園「チャリス・ウェル」
「チャリス・ウェル」(Chalice Well)。 「聖杯の井戸」という意味の名を持つ美しい庭園です。ちなみにこのチャリス・ウェルは、グラストンベリー・トールの丘のすぐ横にあります。
映画「ダヴィンチ・コード」で聖杯伝説が取り扱われていましたが、この庭園の奥にある井戸には「磔にされたイエス・キリストが流した血を受けた杯」が埋められているという伝説があります。
この井戸の蓋の2つの円は、「ヴェシカ・パイシーズ」(vesica piscis)と呼ばれ、2000年ほど前の異教信仰の聖なるシンボルなのだとか。チャリス・ウェルのシンボルとして、庭のあちこちにこの形が使われています。
そしてこの井戸は、2000年も尽きることなく湧き出ているそうですが、さすが「キリストの血を受けた聖杯が埋まっている」と言われるだけあり、湧き出るのは鉄分を含む赤い水。この井戸そのものには格子がはめられて水に触れられないのですが、その数メートル手前に「ライオン・ヘッド」と言われる取水口があります。