予告なく降りかかる災害。上下水道が使えなくなった時、飲料水と同様に、洗浄やトイレの排水等に 使用する生活用水も自分たちで確保することで、様々なメリットがあるのです。
上下水道のインフラ設備は復旧に時間がかかるため、 避難所などの集団生活では公衆衛生を管理する 必要があります。 病気の集団感染などの健康被害の拡大防止の為にも 生活用水は自分たちで確保出来るものがあれば理想です。
これらの問題を解決するための手段として、 官・民両方で整備する防災井戸があります。
・災害時に断水が起こり、水道が使えない状況でも手押しポンプや発電機 を利用することでその場で水を確保することが出来ます。
・困った時はお互い様。生活用水を提供する事で、周辺の方との助け合いの輪も形成するきっかけとなります。
・トイレ、洗たくなどの生活用水として利用することで、生活環境を清潔に保ち、 伝染病などを防ぐことが期待でき健康維持に役立ちます。
・飲用兼生活用で供給された非常用の配給水を飲用により多く回せます。
・災害時にお水の分だけいくらか気持ちの余裕ができる事は、復興へ向け大きな支えとなります。
・消火用水として使用することで、火災による二次災害を軽減することが期待できます。
このように様々なメリットがあることが見直され、防災井戸設置の 機運は近年高まっています。
いざという時の備えだけでなく、通常時から生活用水を確保できるメリットはさまざまにあるのですが、災害時を取ってみてだけでも、こんなに利点があるのです。
一度お考えになってみてはいかがでしょう?
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