ポンプの種類(用途による分類)

人間の身体の中の心臓も血液を循環させるポンプの一種ですが、井戸用のポンプだけでも様々な種類があり、井戸用以外も含めると多種多様で面白いです。まずは井戸用を用途分類で・・・。

1.浅井戸ポンプ
地表から井戸水面までの高さが8m以内の井戸から揚水に使用するポンプ。井戸の配管は1本だけです。電気使用のポンプとしては、1番間便な工事ですむ方式です。簡単に言えば人間がストローで水を吸うのと同じ原理です。井戸工事もポンプ取替も深井戸に比べ安価です。浅井戸であれば電動ポンプと手動手押しポンプ同時に設置して、災害時、緊急時など停電の際にも手押しポンプにて給水可能となります。

2.深井戸ポンプ
地表から井戸水面までの高さが8mを越える井戸からの揚水に使用するポンプです。

3.深井戸ジェットポンプ
モーター、電装、制御部は地上で、井戸の中に吸込管、圧送管をむすんだジェット部分を設置する方式です。 深井戸ポンプとしては、オーソドックスな方式。吸い上げ高さが8m~20m位までが適用範囲です。その範囲ならば、水量も比較的得られ(高さ、用途により モーター出力選定)ます。(ジェット方式の性格上、あまり深いと水量が得られません。)新規設置時は呼び水が必要です。現在の機種は運転音がかなり低く抑えられております。井戸のそばに設置するのが望ましい。インバーター方式の機種ならば省エネです。浅井戸と兼用できる機種もあります。

4.深井戸水中ポンプ
ポンプ部を井戸水中部に設置する方式です。かなり深い井戸でも、豊富な水量が得られます。(同出力のジェットポンプの約2倍)地上部分は非常にコンパクト な電装、制御部のみで場所をとらずジェットポンプと違い井戸から離れた場所に設置可能です。運転音が全く聞こえませんので住宅密集地に於いて、真夜中でも 気にすることなく使用できます。効率が良いので省エネです。砂あがりの多い井戸にはおすすめしませんが極端な砂あがりでなければ砂濾器と併用でOKです。

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井戸掘りの種類と費用

個人で利用する井戸には、どのような種類の井戸があるのでしょうか? 井戸掘りのポイントは、それぞれの井戸にどのような特徴があり、どれぐらいの費用がかかるのかを知り、その中から目的に合った井戸を見つける必要があります。 井戸の種類についてお話しします。

※当社は業務用の施工やメンテナンスが中心なので、打ち込み井戸・打ち抜き井戸はなどは施工していません。

掘りぬき井戸
普通、井戸といえばこのタイプをイメージすると思います。 ロープをつけたバケツをこの井戸の中に投げ入れて、井戸の底に溜まっている水をくみ上げるというような使い方で、時代劇やオバケ屋敷なんかによく登場していますね。

2尺(内径約60センチ)と呼ばれるサイズが最も多く、深さは6メ-トル前後が一般的ですが、土質によっては15メ-トル程度まで掘削できます。 一般に掘削場所を選ばず、水のでる量が少なくても掘削深さ・井戸の筒口径を調整することにより、希望の水量を確保できるのが特徴。 施工方法は各種ありますが、いずれもやぐらを建て、ウインチを使って、人力で掘っていきます。

費用は約100万円(直径90cm、6メートルの深さ)で、日数は約4~5日。

打ち込み井戸
打ち込み井戸は、先端に小さな穴が開いた細い鉄管をハンマーなどで地面に打ち込むだけの簡易的な井戸です。不圧地下水を取水できる最も経済的で簡単な方法と言われています。

近年では水洗トイレや大型浴槽、全自動洗濯機の普及で一軒当たりの水の使用量が増えたため、この工法では揚水量が不足するおそれが非常に大きく、現在はあまり施工されなくなってきました。

費用は約20万円(諸経費抜き)で、1~2日。

打ち抜き井戸
打抜き井戸は、約10cm程度の穴を掘りパイプを入れることでその周囲の水を引き込んで、そこに溜まった水をくみ上げるもの。 DIYで出来るほど施工性は良いのですが、水量としては、

「打ち込み井戸」 < 「打ち抜き井戸」 < 「掘りぬき井戸」

という順序になります。 水量が豊富なわけではありませんが、鞘管(さやかん)と呼ばれる井戸に埋め込むパイプの大きくしたり、地中端部に細かな穴をあけたり、井戸を密閉し負圧で井戸水を吸い出すといった工夫をすることで水量を改善することができる場合もあります。

費用は約20万円で、日数は1~2日程度。

これらを基本として、様々なケースが考えられますので、
当社は商工業用の深井戸が専門ですが、ぜひお気軽にお問い合わせください。

埼玉県~関東一円の井戸・ポンプの事なら
マツムラ工業 090-7708-0092

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井戸のメンテナンスの種類

井戸のメンテナンス方法は大きく分類すると以下の5項目があげられます。これらを適切な時期に行うことで井戸の健康な状態が維持できます。

1.ブラッシング洗浄
(煙突掃除のように円形のブラシで井戸のパイプ内部を研磨・清掃してゆく)

2.薬品洗浄(井戸パイプの内面保護等)

3.井戸底にたまった砂、ヘドロの除去を行う浚渫(しゅんせつ)工事

4.地下水をくみ上げる水中ポンプの修理・交換

5.揚水試験による井戸能力変化の確認

メンテナンスの理想的な周期は3年から5年の間に1度行う事が、長く安定して井戸をご使用いただく目安です。このメンテナンスにより、比較的早く井戸の異常を発見することが可能となります。

たとえば、目詰まりが酷くなる前に発見できれば、比較的低コストで改善できますし、ポンプを長持ちさせることにつながります。井戸がつぶれてからでは遅い(修理費用が大きくなる)ですし、商用利用な場合多額な損害に繋がりかねませんので、ぜひとも早めの点検をおすすめします。

当社はポンプの修理・流通にも長けているため、総合的な判断から低コストでのメンテナンスをご提案できます。一度ご相談ください。

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