千葉の名水

熊野の清水

読みがな:ゆやのしみず。

千葉県の中央に位置する長生郡長南町(ちょうせいぐんちょうなんまち)は、かつて安房(あわ、今の千葉県南部)から江戸に通ずる街道の途中にあります。

この街道沿いにある「熊野の清水」は湯治場(とうじば)として栄えた歴史もあり、昔ながらのおもかげが今でも残っています。

古い資料によると、弘法大師が全国を旅している途中にこの地に立ち寄り、水がなく農民が苦労しているのをみて仏法(ぶっぽう)による力により水をだしたとされてきました。そのため、この清水は弘法大師にちなんで「弘法の霊泉(れいせん)」ともいわれ、人々に親しまれました。

いまでもこの水は飲用と農業用水に利用され、地元の人々によって清掃が行われています。

熊野の清水

 

生きた水・久留里

読みがな:いきたみず・くるり。

君津市久留里は、房総半島の中央より南よりにあります。

「生きた水・久留里」は、重要無形民俗文化財にも指定されている「上総掘り(かずさぼり)」という井戸掘り技術によって地下水をふきださせたもので、古くから飲み水や農業用水に使われてきました。

400~600mの深さから湧いているこの水は、清澄や三石山などの山々にふった雨が地層を通って湧き出たものです。そのため、久留里の水は土壌の菌を豊富にふくみ、おいしい名水をもとめて県内各地から井戸におおくの人が訪れてきています。

開放されている井戸は、地元の人々を中心に清掃や水質の検査などがなされています。

生きた水・久留里

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