井戸は天然の地下水のある層まで穴を掘って水を汲み上げる必要があります。そのため、地下水層がない場所では井戸を掘ることは難しいと言われています。

しかし、日本は比較的地下水が豊富な場所が多いとも言われているので、広い範囲で井戸を掘ることが可能となっています。
その理由が、日本の都市部の所在地にあります。

例えば東京、大阪、名古屋という本州の三大都市圏は、いずれも平野部に位置していますが、これらの平野部は比較的地下水面が高い場所が多いと言われており、古くから井戸が掘られていたそうです。水が確保しやすい場所に、最初に人口が増えたと言えそうですね。

また、山が背面に迫っている地形が多いと、山に染み込んだ水が地下水となり、それを利用した井戸も作られています。
日本周辺の離島などでは、珊瑚礁が隆起して島になったものも見られますが、これらでも地形によっては井戸が掘れる場合もあるようです。

また、山に囲まれた盆地の場合、山から流れ込む水が低い場所、つまり盆地の下で地下水帯を形成することもあるそうで、これも井戸に適していると言えます。

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