よびみず【呼び水・呼水】=大辞林
〔本来の水をさそい出すための水の意〕
① ポンプで揚水するとき、ポンプまたはそれに連なる吸い込み管の中を水で満たすこと。また、その水。さそい水。迎え水。
② ある物事の起こるきっかけとなる事柄。 「過酷な弾圧が一揆の-となった」
呼び水の意味は、水面と手押し部の間の管の中を水で満たすということです。
ここに空気が入っていると、空気は膨張したり収縮するので、ハンドルを動かしても排気に使われるだけで、密閉度が悪ければ水はなかなか上がってきません。
管の中が水で満たされていれば水の体積は変わりませんのでハンドルを動かして水を出せば下から水が吸い上げられます。
水面との差は10m以下というのは前提条件です。それ以上水位が低下した井戸では呼び水を入れても真空部ができるため水は出ません。
ポンプ井戸でも基本的には理屈は同じです。自吸式というポンプ以外では呼び水が必要となります。
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