アウトドアの水探し

ちょっと井戸から離れますが、非常時の水のこと。普段の生活ではあまり意識しませんが、いざというときの水の確保についても知っておきましょう。

★ 水源を探す
 万が一、山で道に迷って、ビバークしなければならなくなり、水筒に持っていった飲料水も底を突いてしまった。こういうときでも日本国内ならば、水については、それほど心配しなくても大丈夫です。
 岩場に囲まれた高山は別にして、それほど標高の高くない山ならば、沢筋を探し、安全を確かめながら少し下ってみましょう。シダやハリブキ、ヤグルマソウなどの湿地性の植物がはえ、足下がグジュグジュしてきた場所を少し掘ると、たいていの場合、涌き水を得ることができます。
 汚れた川や沼がそばにある場合には、土がドロドロになっている一つ外側に水面よりも深く穴を掘ると、やがてきれいに濾過された水がにじみ出てきます。
 木の葉につく夜露も貴重な水資源です。ポンチョを大きく広げて、葉についた夜露を受けて利用します。
 特別に緊急のときを除いて、これらの水は、できるだけ一度沸騰させてから飲用にします。
★ 蒸留水を作る
 泥水しかそばにないときは、折りたたんだハンカチを使って濾過し、さらに時間をおいて、澄んできた上澄みを利用します。濾過剤の詰まったサバイサルストローなども市販されています。ペットボトルなどを利用して、砂や小石、炭、杉の葉などを使って濾過装置を作ることもできますが、緊急の場合にそこまで手をかけられるものかどうかは疑問です。
 こうして得られた水は、あくまでも非常用のもので、ゴミや泥などの汚れの成分はそれなりに除去できるものの、水に溶け込んでしまっている鉱物や毒性のある物質については、煮沸により一定おさえることができるだけで完全に除去することは、できません。
市販で、水をろ過したり殺菌して飲用にするアイテムがあります。
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