明けましておめでとうございます。旧年中のご愛顧誠に有難うございました。本年もマツムラ工業を宜しくお引き立てお願い申し上げます。
さて、今年最初のテーマは、基本に立ちかえって「水道があるのに、なんであえて井戸を使うの?」でいきましょう。 事業用では、水道を使うよりコストを抑えることが可能になるのが一番の理由ですが、井戸水の性質から「こんなふうに役立っていますよ」というお話をご紹介します。
1.大量の水の確保
井戸水は井戸の内部を覗いて見える以上に実際に使用できる水は多いです。井戸水を使用して一度は水位が下がってもしばらく放置していると水が沸いてきて再び同じ水位まで復活します。また、狭い場所へ井戸を設置することができ、省スペースで大量の水を確保することができます。
2.電気なしで利用することも可能
井戸水を利用するためにはポンプが必要になります。電動ポンプ以外に手押しポンプやソーラーポンプを使用して電気なしに利用することができます。災害時に水道が断水したり、電気が止まってしまったりした場合に重宝します。
3.いつも一定の水温
井戸水はいつも一定の温度(15度程度)です。冬は水道よりも温かく、夏は冷たい水を利用することができます。夏場でも水が熱くないのでそのまま植栽へ水やりをすることができます。雪国では雪を溶かすのにも役立っています。
水道のない遠い国で・・・
井戸には様々な用途があります。日常の生活に不可欠な水をくみ上げるのはもちろん、温泉や石油をくみ上げるにも用いられます。最近では井戸を使用するのは少なくなったように感じる方もいるかと思われますが、現在も井戸は世界中で多く用いられています。
特に民間団体によってつくられたNGOはアフリカに渡り、貧困に苦しむ人々の為に井戸を掘って活動しています。井戸が一基あるだけで水が汚染されることも減り、病気に掛かる人も少なくなっていきました。また遠くへ水を汲みに行った時間が、勉強や仕事の方へかけることもできるようになりました。
今もこれからも、井戸は人々を救う必要不可欠なものです。
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