使われていない古い井戸を埋め、更地にすることです。
建物の解体工事の場合、業者が引き受けてくれる場合が多いが、埋め戻し作業はただ単に砂などを入れて埋めてしまうわけではなく、ゴミなど様々なものが入っていることが多いので、内部を掃除し、お祓いをしてから、筒状にした竹や塩化ビニールのパイプを入れ、下の方から順にフチの土管を割って取り除き、砂を入れていく。
以前は解体で出たガラを井戸に投棄し埋めるというようなことも頻繁にあったが、現在では不法投棄として禁止されている。このような埋戻しをすると雨水が直接下水に流れ込みやすく、近隣の井戸の水質に影響が出てしまう。違法な工事が行われた場合、もう一度掘り返して埋め戻すため莫大な費用を請求されてしまう可能性や近隣の井戸を汚染し人体に影響が出てしまう可能性があり、適正な処理を行ってくれる業者かどうか、しっかり確認する必要がある。
また新築の場合、井戸の跡地は地盤沈下が心配されるが、適切に処理されている場合はほとんど心配はいらないが、埋め戻しではなくフタをしてあるだけで隠れている場合などもあるので、しっかり建築前の調査・地盤検査をすることが大切である。